Kindle Papar Whiteという機械を使わせてもらった。表示に電子インクを使う電子書籍ビュワーである。
電子インクはその名の通り、電子的なインクだ。
何度も印刷し直すことができるインクで画面に文字や図形をプリントアウトして表示を実現している。電子書籍の場合、ページをめくると次のページを印刷する。今のところ部分的に印刷することはできない。ディスプレイ丸々1枚分を印刷することになる。
と、ここで問題があった。
印刷途中の画面がパカパカして、これが目を疲れさせるのだ。電子インクは目が疲れないというのは本当ではなかった。疲れる。めくるたびに疲れる。なんでこれが疲れにくいディスプレイと言われているのだ!?
だからページをめくる瞬間、ディスプレイから目をそむける必要がある。
このパカパカをなくす方法を考えた。複数のディスプレイにすればいい。
見ているページの前後を予め電子インクで印刷しておけば、再描画によるパカパカはなくなり、反射光で見ることのできる電子インクは液晶より疲れにくくなるのではないか。
本のアナロジーを維持するとすれば、蝶番をつけた裏表計4枚の電子インクディスプレイを持つものはどうだろうか。